割に合わないアルバイト体験談

時給670円・地方の居酒屋のアルバイト、割に合わなすぎたお話

隣町の居酒屋のアルバイトは時給670円

私がとある居酒屋で働いていた時の話です。当時20歳だった私は高校を卒業して就職した会社を辞め、アルバイトを探していました。田舎のためその辺に求人の広告はなく、コンビニですらも採用してもらえないようなところに住んでいたので、隣町で探すことにして、毎日職業安定所に通っていました。

そこで紹介されたのは居酒屋のバイトでした。個人経営の居酒屋で、仕事の内容は料理の配膳と接客。もともとホールの仕事をしていたのと、その仕事が好きだったこともあって受けてみることにしました。

時給はその時求人票に書いてあったもので670円ほどだったと思います。正直最低賃金が他の県と比較にならないような差がある場所なので、働き口があるだけいいかなという考えでした。しかし、実際に待っていたのは求人票とは違う内容、お給料だったのです。

ホールで採用のはずがわずか一か月でキッチンに回された

私はその居酒屋に勤めるために引越しをしました。車の免許も持っていませんでしたから、出来るだけ職場から近くて交通の便がいいところにアパートを探しました。面接を行った時も特に気になることは言われず、そのまま採用。次の日から仕事が始まりました。

最初は求人通りにホールの仕事でした。もちろんトイレ掃除なども含まれていますが、それはよくあるお話だとは思っていたのです。しかし、それから一か月ほどたった時、私は突然キッチンの仕事に回されたのです。

キッチンに人がいなくなってしまったというのはわかっていたのですが、調理の経験もない、その職場に入って一か月しかたっていないのに、たった1人でキッチンを任されてしまったのです。

一人で回すキッチンの仕事は過酷そのもの

任されたというと聞こえはいいですが、ホールにはスタッフが溢れていて、その人たちはみんな経営者のお気に入り。ほとんど押し付けられたという感じでした。

キッチンの仕事になると仕込みのために午後一番で店に入り、掃除、仕込み、賄い作り、そのまま営業という形になります。時間は大体が午後2時から締め作業を含めて深夜2時。キッチン一人ですから週末なんかは休んでいる暇などありません。

こちらが慌ててキッチンという戦場で戦っている間、ホール組は楽しそうに携帯をいじりながらジュースを飲み、「Nさん料理まだですかぁ?」とか聞いてくる。そうかと思えば、持っていく最中にひっくり返してもう一度作らされる。でもオーナーには怒られる。かなり理不尽な状況でした。

運命の給料日、一日4時間分+深夜手当の給料がなかったことに…

そんなこんなでほぼ休みなくみっちり働いた1ヶ月でしたが、給料日に振り込まれている金額を見ると疑問が。どう計算しても12時間労働+深夜手当がないのです。計算した感じでは、午後2時からの8時間で給料計算されていて、それ以降の給料は発生しておらず、もちろん深夜手当てなんてなし。

おかしいなと思いオーナーに聞いてみると、「Nは入ってまもないから、三か月までは試用期間として最低賃金だ。」と言われたのです。確かにそれは仕方がないのかなと思いましたが、その後半年たってもその給料は変わらず。なんなら個人経営のせいかたまに給料が支払われない時だってありました。

あまりの仕事量と周りからの扱いに耐えられなくなりその店を辞めましたが、その後職安に行くと、その居酒屋で引かれていたはずの雇用保険が引かれておらず、どうやらオーナーのポケットマネーになっていたようです。

家賃すらも払えずに職探しに行ったのに、むしろ失業手当が入るどころか余計に雇用保険料を支払わなければならなくなり、職安を使っての職探しは諦めました。その結果、それからは職安に行けず夜の仕事を始めましたが、あの職場に勤めなければ今でもお昼の仕事をしていられるのになと後悔しています。