割に合わないアルバイト体験談

カッコイイという理由だけで始めたバーテンダーのアルバイト

時給はいいのに割に合わない

僕がバーテンダーを始めたのは20歳の頃でした。当時は大学もそれなりに忙しかったのですが、遊ぶお金がなかなか足りなくてバイトを掛け持ちしようと思い、友達の働いていたBARに雇ってもらうことになりました。

その時の給料は時給1,000円ほどで、居酒屋のバイトよりも長く働けるし、お酒も好きだし、なんかバーテンダーってかっこいいと思ってそのまま働き始めました。最初は掛け持ちということもあり、週に3回の出勤で、1日6時間ほど働いていました。

しかし、次第にバイトの人がどんどん辞めていき、いつしか僕は店の中でも古株に成り上がってしまってました。気が付くと週に3日だったシフトは週に6日になっていて、さすがに体がもたないと感じ、店長にその話をしたところ、人がいないから仕方がないといわれてしまい、僕はそこで何も言い返すことができませんでした。

一番困ったのは、お客さんと頻繁に飲みに行くことです。お客さんは夜の仕事をされている方が多く、皆さんお金持ちでした。そんな方々と休みの日に飲みに行ってはべろべろになり、飲みがない日は話す僕と話すために来てくれたお客さんがいるとのことで、休日出勤なんてざらにありました。実労働時間と給料が全く見合っていない職場なんだと痛感しました。

えっ?残業は自己責任?

僕の働いていた職場は「お客さんがいる間は店を閉めない」というコンセプトのもと営業しており、そのせいか、定時に上がれたことは一度もありませんでした。そしてある日僕は最悪な日に出勤してしまったのです。

明け方、お客さんもいなくなり、閉店準備をしていたところ、相当酔っているであろう常連さんの女性団体が来店し、そこから交代しながら一人ずつ仮眠を取り始め、6人いたお客さんがローテーションで皆仮眠を取り終わったのは昼の2時半でした。

仮眠をとったからか、先ほどまでより元気になってしまった女性団体はその後も飲み続け、店の開け時間である19時寸前まで元気に飲んでいました。もちろんその間僕はお話ししたり、お酒を造ったりしてました。

一秒も寝ることなく翌日の営業が始まり、店長が来ました。そこで僕のタイムカードにおもむろに定時で上がったと記入し始めました。さすがにそこで僕も反論したが、いつまでも店にいさせたのは自分の責任なんだから給料が出るわけないと豪語され、押し黙ってしまいました。

早上がりするくらいなら一人で回せ。

過酷な労働環境に耐えながらも、待望の後輩がやってきました。むしろここまで後輩が来ないことに驚いていた矢先だったので僕の喜びは形容しがたいほどでした。新人指導は例の如く僕がやらされ、2週間ほどで大抵のことはできるようになってもらいました。

ある日カウンターに僕と新人君で立っていて、店長はいつもの如く更衣室で寝ていた時です。妙に客足が悪く、ほとんど来店がなかったため、僕は早上がりをし、タイムカードを切って店長に一言言ってから帰ろうと思いました。

その時、店長から信じられない言葉が発せられ、自分の耳を疑いました。「早上がりするくらいなら一人で回せよ」そして僕のタイムカードから今日の出勤がなくなりました。ここまで最悪の労働環境はなかなか珍しいと思います。

その後僕は他の従業員の方と結託し、店長のこれまでの所業をオーナーさんに報告しました。そしたら今度は僕が店長になってしまい、肩書は店長、雇用形態はアルバイトといったちぐはぐなことになってしまいました。