今利用している仮想通貨の取引所は国内取引所でしょうか。それとも海外取引所でしょうか。国内の取引所はアルトコイン取引時の手数料率が圧倒的に高いため、海外取引所を利用するほうがお得です。
それでも「海外の取引所は開設が難しそう」、「英語が苦手で使いこなせるか心配」といった海外取引所を使っていないという方も大勢いるのではないでしょうか。
今回の記事では「国内と海外の取引所でどれぐらい手数料の差が出るのか」と「海外の取引所開設方法」という点についてお話しします。
Contents
国内取引所でアルトコインの取引は手数料が半端ない
アルトコインの取引をする場合、国内の取引所では手数料がとてもに割高です。国内ナンバーワンの取引量を誇るビットフライヤーの手数料について紹介します。ビットコインとその他のアルトコインに分けてまとめてみました。
ビットコイン取引所 | 0.01~0.15% |
ビットコイン販売所 | 無料 |
アルトコイン販売所 | 無料 |
※用語まとめ
・取引所・・・利用者同士が購入・販売値を決めて売買
・販売所・・・取引所が値段を決めて売買
「あれ、販売所なら手数料無料じゃないか!」と思った方もおられるかもしれませんが、販売所では手数料は無料ではあるものの、実際にはスプレッドが手数料の代わりとして発生しています。
スプレッドとは買い価格と売り価格の差のことを指します。以下ビットフライヤーのETH(イーサリアム)販売所の画面をご覧ください。
販売所では、売買価格を取引所が決めています。画面のように購入価格の方が売却価格よりも高い価格設定になっています。アルトコインの場合ではこの差額が5~8%程度ありますが、この差額=手数料となるのです。
例えば1ETHを購入してすぐ売却することにしましょう。今回の場合、1ETHを8万4,957円で購入しすぐに7万9,016円で売却することになります。つまり、実質5,941円が手数料として発生することになります。
買いと売りを合わせると約7~8%の手数料がかかってしまうということです。8%ってもはや消費税並みに高いですよね。ビットフライヤーの場合、アルトコインは販売所しかありません。国内取引所でアルトコインを取引することが非常に割高であることがわかります。
手数料を抑えたい時は海外の取引所を利用しよう
国内取引所の取引手数料の高さをご説明しましたが、それに対して海外取引所だと手数料はどのようになるのでしょうか。今回は海外取引所として有名な取引所3つ(バイナンス、ポロニエックス、ビットレックス)についてご紹介します。
海外取引所名 | 手数料率 |
---|---|
BINANCE(バイナンス) | 0.1%(バイナンス独自通貨を使えば0.05%) |
poloniex(ポロニエックス) | 0.15~0.25% |
Bittrex(ビットレックス) | 0.25% |
最も安いバイナンスで0.05%、売りと買いを合わせてもたったの0.1%です。日本では8%取られていたのと比べると海外取引所の取引手数料は激安なのです。
なお、海外の取引所を使うためには、日本の取引所にまず日本円を入金し、仮想通貨建てで海外の取引所に送金するという形で入金する必要があります。
国内取引所とBINANCE(バイナンス)の手数料を比較してみた
海外取引所の方が手数料が安く済むとお話ししてきましたが、実際のところどの程度の差が出るのでしょうか。というのも、海外取引所を使用するとなると、入金・出金のための手数料など、国内取引所とは別のコストも必要になるためです。
今回は実際に、LTC(ライトコイン)をビットフライヤーで100万円分購入・売却する場合と、バイナンスで100万円分購入・売却する場合でシミュレーション比較したいと思います。
ビットフライヤーでLTCを100万円分購入・売却した場合
1.ビットフライヤー販売所でLTCを買う
100万円でLTCを購入します。
すると約52.96LTCを購入することができます。(100万÷18,881)
2.LTCを日本円に戻す
購入した52.96LTCを売却し日本円に戻します。
すると残金は93万521円となります。つまり、6万9479円もの手数料が差し引かれていることになります。
バイナンスでLTCを100万円分購入・売却した場合
1.ビットフライヤー取引所にてBTC(ビットコイン)を購入する
取引所にて100万円分のBTCを購入します。
1BTC=103万9,902円で購入できるので、手数料0.11%を差し引くと約0.9606BTCが残ります。
2.BTCをバイナンスに送金する
0.9606BTCをバイナンスに送金します。この際に送金手数料0.0004BTCが発生しますので、残りは0.9602BTCとなります。
3.バイナンスでLTCを購入する
バイナンスにBTCが届いたらLTCを購入します。
1LTC=0.017692BTCで購入できますので、手数料0.1%を差し引くと54.22LTCが残ります。
4.バイナンスでLTCをBTCに戻す
ここから日本円に戻す作業です。まず54.22LTCをBTCに戻します。
1LTC=0.017657BTCで売却できますので、手数料0.1%を差し引くと0.9564BTCが残ります。
5.BTCをバイナンスからビットフライヤーへ送金する
0.9564BTCをビットフライヤーに送金します。この際に送金手数料0.0005BTCが発生しますので、残りは0.9559BTCとなります。
6.BTCを売却し日本円に変える
ビットフライヤーにBTCが届いたら、0.9559BTCを売却し日本円に戻します。
1BTC=103万9,393円で売却できますので、手数料0.11%を差し引くと99万2,462円が残ります。つまり、手数料は7,538円ということになります。
いかがだったでしょうか。海外取引所を使う、使わないだけですでに6万1,941円の差が出てしまいました。これが2回、3回と取引するとなるとさらに差が広がります。海外取引所を利用することで、いかに手数料を節約できるかがわかっていただけたかと思います。
海外取引所は取り扱い通貨が格段に多いため、その分稼げるチャンスも増大
海外取引所のメリットは手数料が安い以外にも、取り扱い通貨が格段に多いことがあげれます。先ほどご紹介した取引所を例に挙げると、バイナンスで約120種類、ポロニエックスで約70種類、ビットレックスで約200種類もの通貨の取り扱いがあります。
日本の取引所は取り扱い通貨が10種類程度ですので大きな違いです。取り扱い通貨が多いほど選択肢が広がるので、その分稼ぐチャンスも多くなります。
海外取引所はマイナー通貨の取り扱いも当然多く、マイナーな通貨ほど価格の上下動が大きいので一獲千金のチャンスが生まれます。このような通貨をネット上では草コインなどと呼ばれています。
極端な例では2017年12月に爆上げしたXVG。たった1〜2週間で約30倍に上昇しています。1年遡って比較すると、なんと1万4,000倍以上。夢のような可能性を秘めています。(もちろんその逆もありますので注意は必要です。)
BINANCE(バイナンス)の登録は国内取引所よりも格段に簡単
今回は、海外取引所の中でも世界一の取引量を誇るバイナンスの開設方法を解説します。バイナンスの登録は、PCはもちろんの事スマホでも可能です。今回は基本的にスマホを使って登録を進めていきます。
まずはバイナンスの公式サイトにアクセスします。そして右上にあるregisterをクリックして登録を始めましょう。
クリックすると、「メールアドレス」「パスワード」が要求されるので、必要事項を打ち込みます。一番下の同意ボタンも忘れずに。
登録ボタンを押すと、パズルが表示されますので、スライドして解きます。
その後、メールが送られてきます。メール文中の黄色いボタンを押します。
すると以下のような画面が表示されます。
これで会員登録は完了です。
以上であとは仮想通貨を送金すればもう取引を行うことができます。国内取引所であれば最短でも数日かかるケースがほとんどですが、バイナンスはたった数分、とても簡単な作業で取引を開始することが可能です。
海外取引所まとめ
いかがだったでしょうか。海外取引所を使うことによって、手数料を節約できるだけでなく仮想通貨の取引の幅を広げることができます。海外取引所を使うメリット、デメリットを改めて以下にまとめました。
- 手数料が圧倒的に安い
- 通貨の数が多く選択肢が広がる
- 取引所の開設が簡単にできる
- 送金、出金が面倒
- 取引所によっては日本語対応していないこともある
当然デメリットもありますが、それ以上のメリットを得ることができます。ちょっとした手間を挟むだけで、仮想通貨投資の可能性が大きく広がりますので、ぜひ皆さんも海外取引所を利用してみて下さい。